いつも隣に君がいた











後ろから照らされる、大人たちの懐中電灯の明かりを頼りに、全速力で走る。











決して足場の良い場所ではなかった。











道に転がる石や、道に張り出す枝や植物を避けながら、何度も転びそうになりながら走った。











川の近くの茂みは、昼間見たときよりもうっそうとしていて、不気味だった。











周囲を囲む木々の葉っぱが風に揺られ、大きな音を立てる。











< 644 / 713 >

この作品をシェア

pagetop