いつも隣に君がいた











『あった』











捜索をしていた誰かが、そう叫んだ。











昼間、カイがボールを探していた茂みに、カイの靴が片方落ちていた。











それからほどなくして、パトカーのサイレンとともに、警察の人がやってきた。











木のこすれる音と、川を流れる水音に捜索隊の呼びかけが解けていく。











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