いつも隣に君がいた








弟は私の姿を見るなり、顔をしかめる。








え、朝から何?









「姉ちゃん、うるさい」









「は?」









うるさいっていつのこと?







いつ私がうるさくした?









「何かね、春依がうなされてたらしくて、それで眠れなかったらしいのよ」









不機嫌な弟に代わって、お母さんが説明してくれた。










うなされてた?










そんなことを言われても、もちろん自覚はない。












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