先生と恋したい




「………………は?」



「だから、これから数学は俺だから。
固定な?」


「いやだ。」


「そりゃ可哀想に。でも決定事項だから。」


最悪だ…嫌いな数学の時間に毎回こいつに会わなきゃいけないなんて…


…….よし。帰ろう。帰って寝て、起きたら夢かもしれない。



「じゃあ私帰ります。」


「待て待て。」


「まだ何か?」


思いっきりいやな顔をして振り向いた。


「お前名前は?」


知らないで今まで授業してたんですか………まじですか………。


「秋本です。」


「そっちは知ってるよ。下の名前。」


なんで下の名前を教えなきゃいけない。
嫌な予感しかしない。
でも教えないと帰れなそうだ。


「みあ。実る愛で実愛。」



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