ずっと、いつまでも。



誰もいない部室でロングトーンをしながらぼーっと考え事をしていた。

あいつ、まさか私みたいにニヤニヤしてキモい人全員を片っ端からあぁやって潰していくのかな。

だとしたら、相当嫌われるキャラになりかねない…

孤立っていうか、一匹狼っていうか…そんなのになりかねないよね。


というかニヤニヤしててキモい人って私以外にもいるのかな……。



…それはまぁいいや。


というか名前知らないな。
もしかしたら転校生とか?
顔に見覚え無かったし。


愛なら知ってるかな。


〜♪ピンポンパンポーン♪〜

「朝礼まで、あと5分になりました…」


「やばいっ!」


放送がなかったら、ずっとここでフルート吹いてたかも。
ありがとう、放送。


私はフルートを片付け、結局私しか来なかった部室に鍵をかけ、再び教室へと向かった。


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