ずっと、いつまでも。



優くんと私は、休み時間はもちろん、授業中も給食中もずっとバカげた話をした。

部活を終え、家に帰ればメールや電話をずっとしていたから、周りから見ればすごく仲の良いカップルみたいって詩が言ってた。


優くんには彼女もいたし、お互いただの友達、だったけど。



4月から仲良くしてきた優くんだけど、やっぱり他にたくさんの友達がいるわけで。


私の前の席の野中とは、小学校から仲が良いらしく、よくななめに2人で話していた。

詩は真面目だから、いつも真剣に授業を受けていて。


その間、私は一人だった。


「なぁ、お前暇?」


そのとおり暇そうな私を見た小野寺が、話しかけてきた。


ふと左を見ると、軽く微笑んだ彼は、とても優しい顔をしていた。




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