ずっと、いつまでも。


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夏休みが終わって、二学期が始まった。

部活で毎日学校に来ていたから学校自体は特に懐かしくはないし、苦でもない。

朝から夕方までの練習から解放されて、授業がある平日のほうが楽だと感じてしまうくらいだ。

…アイツと会わなくて済むなら。


席は無事に離れ、下手に席から動かなければ、すれ違うこともない。


それでも時には関わらなければならない瞬間もあるわけで。

その度にすごい威圧感を感じてしまう。
私を見る目は、今までのそれとは違い、人を見下すような、冷たい刃物のような目。

始業式のときのアイツのほうがまだマシだ。


愛が言ってた"フラれた"って、こういうことかな。

なんとなく、分かった気がした。



一緒に過ごした一ヶ月ちょっとの日々。


すごく楽しかったよ、ありがとう。


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