ずっと、いつまでも。



それが今日、一番聞きたかったこと。

別に付き合えなくてもいい。
いや、できればそんな関係、大歓迎なんだけど…


昨日までの私たちは、一切関わりが無かった。
最後にちゃんと逢ったのは、中学の卒業式だし。

このまま、ただ昔同級生だったって、そんなんじゃ終わりたくなかった。


「ごめん、それは出来ねぇ…」


そんなこと分かりきってた。
元々関係を壊したのは私だったんだから、悪いのは私なんだ。

小野寺が謝る理由なんてないよ。
なのに


「そっか…」


どこかで期待している自分がいた。


「俺たち、もう会わないほうがいいよ」


ならどうして抱きしめたの?
どうしてそんなに優しくするの?



気がつくと、私たちはお互いを自分の腕から解放していた。


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