ずっと、いつまでも。
「大丈夫。あいつなら絶対来てくれるよ」
あたしと彼の関係を〝クラスメイト〟としか思っていない翔は、悪気なく話した。
「だといいんだけどな…」
あたしは全部話すべきか迷った。
あの時すぐ近くで見ていた翔は、もしかしたら話さなくても覚えているかもしれない。
「逢いに行くのに自信無いなら、近くまで付き添うよ。
自分が好きになった人だろ?信じろよ」
ありがとう、翔。
こんなに尽くしてくれて、とてもいい友達を持ったことを誇りに思うよ。
それから数日が経っても、結局彼の連絡先を知っている人は見つからなかった。