Blue Moon
「じゃあ俺も、修斗と瑞希にさっそく話してくるわ。月海ちゃんはゆっくりしててええよ」


スッと立ち上がってポケットに手を入れて言う黒崎さん


「はい、わかりました」


「じゃあ、また後でな」

クシャっと私の頭を撫でて去っていく黒崎さん

その行為にドキドキしながらこれからどうしようか考える


黒崎さんにはああ言われたけど...ゆっくりするのもなぁ......

頭を抱えて悩む

そこでピンッとひらめく
真白さんの手伝いをしようと


そうと決まれば台所に向かうだけだ

長い廊下を歩き台所につく

玉ねぎを炒めるいい匂いがする

真白さんが鼻歌を歌いながら楽しそうに料理をしているのが見える


可愛いなぁ...なんて思ってしまう

「真白さん」

私の声に気がついてアーモンドのように大きな瞳で私をみる

「あら、月海ちゃん。どうしたの?」

こてんっと首を傾げる真白さん
それがまた可愛い

「お手伝いに来ました、何かすることはありますか?」

「じゃあ折角だから炒めるの手伝って貰おうかしら」

「はい!」

真白さんからフライパンを受け取って玉ねぎとミンチを炒める

どうやらオムライスみたい

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