Blue Moon
部屋に戻ると黒崎さんは大きな欠伸をしていた

「起きてたんですね」


「隣が寒いなって思ったら月海ちゃんが居なくて起きたわ」


どうしてこの人はこう言うことを平気で言っちゃうんだろう


赤くなった顔を隠すように背を向ける


「あの、!
着替えるので顔でも洗ってきて下さいっ」


自分の鼓動が聞こえるくらいに鳴っているのがわかる

ぎゅっと目を瞑って黒崎さんが出ていくのを待つ

「...顔真っ赤やん」


「///////っ!!」

ち、近いよっ
黒崎さんの顔を近くて思わず後ずさる

「逃げやんでもいいやん」

黒崎さんは私の腰をグッと引き寄せて抱き寄せる


「あ、あの!」


「ん?」

余裕の表情で私の顔を覗き込む黒崎さん

「か、からかわないで下さいっ」

黒崎さんに触れられたところが熱くなってる

「...ふっ..はははっ」


いきなり肩を揺らして笑い出す黒崎さん


「ごめんごめん。ちょっと意地悪しすぎたわ」



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