Blue Moon
「もうっ...!
早く顔を洗ってきて下さいっ」

黒崎さんの背中をグイグイ押す

「はいはい。行ってきますよ
月海ちゃん」


ヘラヘラ笑っている黒崎さんを追い出してその場にペタンと座る

「心臓に悪いよ、ほんと。」

赤くなった頬を冷ましながらハンガーにかけている制服に身を包む

今日から新しい学校に行くわけだししっかりしなくちゃ!


「おーい、月海ちゃんもう入ってもええ?」


襖の外から黒崎さんの声が聞こえる

「いいですよー!」

クシで髪の毛を整えながら呼ぶ

入ってきた黒崎さんは私を見て固まる


「どうしたんですか?
あっ...もしかして制服似合ってませんか?」


「はぁー...学校に行かしたくなくなってきたわ」

額に手を当てている黒崎さん



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