Blue Moon
黒崎さんの態度に不思議に思っていたら勢いよく襖が開く


「おはよっ!
月海ちゃん」

「み、瑞希くん?!」

私に抱きつこうとした瑞希くんはあっさりと黒崎さんに止められる

「おい、こら瑞希。
お前は月海ちゃんに近づきすぎや言うたやろ」


「はぁー?
時雨の月海ちゃんじゃないんだしいいじゃん!」

首根っこを掴んでいた黒崎さんの手を振り払う瑞希くん


「でも、あかん!」


「だったら早く告...むぐっ!
...何すんだよ!」

瑞希くんが何か言おうとしたけど黒崎さんがクチを塞ぐ

「瑞希!それは言わん約束やろ!?」


「そんな約束してねぇーよ」


「お前なぁ!」


二人が喧嘩しそうなので私が止めに入る

「ふ、二人とも!
喧嘩はそのへんにしましょうっ」


「月海ちゃんが言うなら仕方ないか」

にこにこしながら言う瑞希くん

「瑞希くん何か用があって来たんですよね?」


「あ!そうそう
真白さんが朝ご飯食べないと遅刻するよって言ってたから呼びに来たんだ!」


「そうですか、じゃあ行きましょう」


「俺も着替えたらすぐ行くわ」


そう言った黒崎さんを後にして私と瑞希くんは朝ご飯を食べに向かう

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