Blue Moon
「私も、月海って呼ぶから私のことも実って呼んで?」


「わかったよ、実。」

私が呼ぶと実は嬉しそうに笑う

私達は机をくっ付けてお弁当を広げる

「もう、月海の名前を知らない子は居ないんじゃないかな〜。

かなり有名だしね」


実がいきなりそんな事を言い出すもんだから驚いて掴んでたウィンナーをポロッと落としてしまう


「ど、どういうこと??」


「そりゃあ、あの高塚瑞希と佐久間修斗と知り合いと来たもんだもん。」


どうして、修斗さんと瑞希くんと知り合いなだけで騒がれるんだろう.....


「なんでって顔してるね」


私の顔を覗き込む実。

「...うん、」


「それはね、あれだけ顔が整った2人がいたら知らない子はいないからだよ。

高塚は...どんな女子にも優しいけど、佐久間が女子と話してる所なんて見た事ないからね」


「そ、そうなんだ...知らなかったよ。
でもどうして私と修斗さんが話してること知ってるんだろ.....」


「どっかの誰かが見てたんじゃない??」



そういうもんなのかな...


それから実にはお兄さんがいることを聞いたり誕生日を言い合ったり、色々な話をした


けど、私は黒崎組でお世話になっていることはなんだか言えなかった...

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