Blue Moon
ガタガタ震えだす私の手の中にあったメモを取る実


「...なによ、これ

まさか、行く気なの?」



「で...も、いかな...きゃ.....っ」


呼吸が乱れて上手く息が出来ない



「.....私も行くよ。」


でも、実に何かあったら


言葉に出来ない私の表情を察して実は優しく笑う


「一人で来いとは言われてないんだから大丈夫だよ!」



「う...ん。
ありがとう、実」


実が居てくれて良かった


私と実は、誰にもバレないように静かに裏門まで行った


幸い瑞希くんは席を外していて居なかった


< 141 / 159 >

この作品をシェア

pagetop