Blue Moon
瑞希side


お昼休みが終わって俺が教室に戻ると月海ちゃんの姿がなかった


代わりに酷く青ざめた顔をした実ちゃんが居た


なんだか胸騒ぎがした俺は実ちゃんに歩み寄る


「実ちゃん。
月海ちゃんは何処に行ったの?」



「...あっ.....」


俺を見るなり更に青ざめる実ちゃん


ただ事ではないと思った俺は


「ちょっと来て。」


午後の授業サボることになるけど仕方がないか。

実ちゃんの手を引いて人気のない裏庭へ連れてきた



「で、何があったの?
月海ちゃんは何処?」


俺はなるべく優しい声色で話す
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