Blue Moon
「...........。」


目をそらし、黙る実ちゃん


「言わないと...何するかわかんないよ俺。
優しく言ってるうちに言ったほうが懸命だと俺は思うけどね。」


俺は少し声を低くして言う


「私...実は、如月組に雇われてて.....神咲月海に近づくために仲良くなって...それで.....さっき私は...っ

如月組に月海を...渡しました...っ」



は?

それを聞いて俺は急いでケータイを取り出して時雨にかける


3コールで時雨が出る


『なんや?どうかし「やばい事になった。」


時雨の言葉を遮って言う俺の焦りが届いたのか時雨の声色が変わったのがわかった


『何があったんや』


「月海ちゃんが攫われた。

ごめん...俺が付いていながら。」



『...チッ。
今すぐそっちに向かう。

校門で待っとけ。』



それだけ言って時雨は電話を切ってしまった


久しぶりに本気でキレている時雨はやっぱり一緒にいる俺でも怖いと感じる



「それで、実ちゃんは月海ちゃんが何処に連れて行かれたか知ってる?」


小さく頷くと実ちゃんは居場所を言ってくれた



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