Blue Moon
月海side

目を覚ますと私は手を縛られて動けない状態だった


「離してよ。」


目の前で煙草を吸っている恭雅を睨みつけながら言う


「ダメだな。
お前は、俺のもんだろ?
勝手に逃げてんじゃねぇよ。」



私の顎を掴んで目線を合わせて言ってくる恭雅。



こわい...っ

でも、ここで弱みを見せたら恭雅を調子に乗らせるだけ。


「恭雅のものになったつもりなんてない...っ」



「...チッ。
いつまでも、そんな強気でいられると思うなよ。

今から黒崎時雨がここに来る

お前は精精、黒崎が殴られてるのを黙って見てるんだな。」




それを聞いて私の心は闇で埋まって行った


恭雅の喧嘩の強さは知っている
めちゃくちゃ強い。


黒崎さんまで失うのは...嫌だ!!



お願いだから、私なんかの為に来ないで...
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