Blue Moon
黒崎さんの大きな手にドキドキしながら俯く私

「俺の部屋にドライヤーあるから乾かしたるわ」


「じ、自分で出来ますよっ」


「ええからええから」


そう言って私の手を握り引っ張る黒崎さん。


しばらくすると黒崎さんの部屋に着く


黒崎さんの部屋は黒と白で統一されていて綺麗だった


グルグルと部屋を見渡していると黒崎さんに呼ばれる

「月海ちゃん。ここ座り」

そう言って黒の椅子をポンポンと叩く

大人しくそこに座るとドライヤーをセットして私の髪に指をとおす黒崎さん。

なんだかそれが恥ずかしくて俯く私。

「綺麗な髪してんな、月海ちゃん。」

不意にそんな事を言われて驚くわたし。

「そ、そうですか...?」

「染めたことないん?」

胸の下ぐらいまである髪は真っ黒

「はい、ないですよ。」

「やっぱりか。月海ちゃんに良く似合っとる」

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