Blue Moon
う〜。

ドキドキして寝れないよ……。

もぞもぞと布団の中で動き回っていると黒崎さんが戻ってくる。

いつも癖毛の黒崎さんの髪は水に濡れてまっすぐになっている

髪の間から見える漆黒の瞳に心臓が暴れる

赤くなった顔を見られたくなくて思わず布団で顔を隠す


「月海ちゃん。まだ寝てへんかったんか?」

ベッドに腰をかけて言う黒崎さん。

「…はい。」

ゆっくり布団から顔を出す
黒崎さんは私を優しく見ていた

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