Blue Moon
俺はこのままやったら俺みたいになる

そう思って咄嗟に月海ちゃんの両頬を掴む。

「また、下向いてる。
そんなに足元みてたらあかん。
しっかり前だけみて堂々としてたらええ」

俺は月海ちゃんの目を真っ直ぐ見た

大きな目をこれでもかって見開ける月海ちゃん

「すみません……。」

なんや、すみませんって俺は謝ってほしなんかない。

すこしムッとする俺。

「謝るんやったらお礼いってほしいわ」

「ありがとう...ございます」

言い直した月海ちゃんが可愛くて俺は頭を撫でた。
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