Blue Moon
乾かし終えると俺のほうをくるりと向く月海ちゃん。

「ありがとうございます。」



「やりたかったからええねん。
それと月海ちゃんの寝る場所やねんけど、俺と一緒でもええ?」

本当は部屋なんて余っとる。

こんな男ばっかりのところにひとり部屋はあかん。


「そ...そんな!
恥ずかしくて死にますっ!」

耳まで真っ赤になりながらこれでも勝手ぐらいに首をふる月海ちゃん。

「なんもせーへんから。
俺を信じて。」

真っ直ぐ月海ちゃんを見つめながら言うと小さく「はい。」と答えた

「じゃあ、俺風呂入ってくるから先に寝ててもええからな。」

俺は部屋を出る
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