Blue Moon
長い廊下を歩いて行くと一つの部屋で止まる黒崎さん

「親父。連れてきたで」

襖の向こうに声をかける黒崎さん

「入ってええぞ」

中から低い声が聞こえる

ドキドキする心臓を落ち着かせながら中へ入る


「いきなり呼び出してすまんな
俺が黒崎組組長の黒崎夜(クロサキ・ヨル)だ。

よろしゅうな。」

この人が黒崎さんのお父さん

黒崎さんはお父さん似なんだと思った


「よく来たわね、私が時雨の母の黒崎真白(クロサキ・マシロ)です。よろしくね」

癖毛の長い髪は黒崎さんを思わせた


「こ、こちらこそよろしくお願いしますっ!」


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