Blue Moon
それから私とお母さんの二人暮しが始まった

お母さんは最初のうちは凄く落ち込んでいたけど日が立つに連れて元気を取り戻していった


お父さんは帰ってこないけどもう、忘れようと思った


いつも通り朝起きて学校に向かう

「じゃあ行ってくるね。
お母さん」


玄関で見送ってくれているお母さんに声をかける

「ええ、気をつけて行ってらっしゃい」

私の大好きな笑顔で笑って見送ってくれるお母さん。


ドアを開けて外に出る



私はこの時気づかなかったんだ


お母さんが今までしていた明るさが強がりだったなんて
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