Blue Moon

奈々に呼び出されて裏庭に向かう


｢やっほー、月海。
最近調子に乗ってるみたいじゃない。

私が言いたいこと分かるわよね？」


貼り付けたような笑みを浮かべる


｢恭雅と別れろって言うんでしょ」


｢あら、分かってるじゃない。
じゃあ別れてくれるわよね？」


可愛く首を傾げてるけど私には全部貼り付けたように見えて仕方がない


｢私......恭雅と別れたくない...っ！」

奈々の目を見てはっきり言った

初めて...初めて奈々に言い返した。


それを聞いた奈々の顔は見る見るうちに赤くなっていく


｢あんたなんかが、恭雅先輩と釣り合うわけがねぇーだろ！

家でも居場所が無いくせに私に楯突いてんじゃねぇーよ！！


黙って私の言う事聞けばいいんだよっ！」



奈々が大きく右手を振り上げる


殴られる！

私は来るであろう痛みに目をギュｯと瞑る