君と私の時間
その人が顔を上げて私の顔を見て・・一時停止した・・
私も一時停止した・・

だ・だって~・・・この人今日の入学式で、在校生代表の
挨拶してた先輩なんだもん!!

「あ、あの・・今日挨拶してた先輩ですよね?・・
 本当にごめんなさい!」
「あ、うん。こっっちのほうこそごめんね?」
「お~い!雷輝~〝らいき〟・・・うわ!何、事故ったの?」
「ああ。この後輩と。っ手か、怪我してない?」
「あ。はい。大丈夫です」
「ったく、梨桜はしゃぎすぎ」
「ごめんなさい」
「めっちゃ可愛いんだけど、この二人!メアド
 交換しない?」
「お前切り替え早すぎ」
「えと・・・私は別にいいですけど・・
 華奈はどうする?」
「梨桜が交換するなら、私も交換する」
「やった!雷輝も交換するだろ?」
「二人がいいならいいよ」

それから四人で連絡先交換して、自己紹介することに
なった。

「じゃあ、まず俺から。3のA、神月燎斗〝かみつき りょうと〟
でーす!で、この座ってんのが福上雷輝〝ふくじょう らいき〟
 俺と同じ3のAなんだ」
「二人ともよろしくね」
「1のBの成瀬梨桜です。こっちは親友の華奈です」
「梨桜と同じクラスの沼島華奈です」

それから四人で近くのカフェに入っていろいろ喋ってた。
まぁ燎斗先輩は華奈にずっと話しかけてたけど・・
でも華奈もそれに少し笑ってた。心、少しは開けたのかな?
だから、二人で楽しそうに話してたからばれないように帰ってきちゃた。
そうなると当然帰りは雷輝先輩斗二人なわけで・・

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