あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~
食べ終えた後、食器を洗っていると、
志賀くんが、洗濯物をカゴに入れて庭に出て行った。
彼が、カゴの中からカラフルな下着を取り出して、どうやって干そうか考えてる。
嫌だ、志賀くん…そんなことまで…
「ああ…木原、これどうやって干す?」
私は、慌てて飛び出していき、
志賀くんが手にしてるブラを引ったくった。
「志賀くん!ちょっと、待って!
それ、私やる」
彼の手からそれを取り戻して聞く。
「見た?」
「そりゃ、見なきゃ干せない」
彼は、カゴの中から別の洗濯物を取り出し、丁寧に広げて干す。
「違う…サイズ…」
「F75っていうの?」
「止めて…」
「あの…それより、
それ一枚しかないの?」
志賀君は、作業をしながらいう。
「うん…
後は、使えなくなっちゃったから」
なくなってるものの事は、考えたくない。
「じゃあ、それ乾かして。
それがついてない、胸の方が目のやり場に困る…」
「そうだね。ごめんなさい…」
ブラは、昨日身に付けていたものだけ。
クローゼットの中のは、無くなるか、
ハサミで半分に切られていた。
「出かけるよ。後で、車出すから準備しておいて」
「はい」