あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~
志賀くんは、使えなくなったもの、
壊されたものを買いなおすのに、
一日付き合ってくれた。
途中で付き合いきれなくなって、疲れたと言ってベンチで休んでるって言い出したけど。
「お待たせ」
帰りにスーパーにより、食材も買おう。
「志賀君?お礼に何か作るね。
何が食べたい?」
「ん…」
「肉?魚?その他は、何がいいかな…」
「ああ…」
「志賀君て、何でもいいのね?」
「ん…」
「大きなお鍋あったっけ?」
「多分、シンクのしたの奥の方に…」
料理はそんなにできる方じゃないけど、
レシピがあれば大丈夫だ。
それほど手間のかからない、
おでんにした。
材料の加減が分からなくて、
大量に出来てしまったけど、味は悪くないと思う。
志賀くんが好きだっていう
、具材ばかり入れたから、練り物ばかりになっちゃった。