あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~

志賀くんは、使えなくなったもの、
壊されたものを買いなおすのに、
一日付き合ってくれた。

途中で付き合いきれなくなって、疲れたと言ってベンチで休んでるって言い出したけど。


「お待たせ」
帰りにスーパーにより、食材も買おう。


「志賀君?お礼に何か作るね。
何が食べたい?」

「ん…」

「肉?魚?その他は、何がいいかな…」

「ああ…」

「志賀君て、何でもいいのね?」

「ん…」

「大きなお鍋あったっけ?」

「多分、シンクのしたの奥の方に…」

料理はそんなにできる方じゃないけど、
レシピがあれば大丈夫だ。


それほど手間のかからない、
おでんにした。


材料の加減が分からなくて、
大量に出来てしまったけど、味は悪くないと思う。

志賀くんが好きだっていう
、具材ばかり入れたから、練り物ばかりになっちゃった。



< 32 / 142 >

この作品をシェア

pagetop