あなたの背中に恋してる~奥手な男子の攻略法~
だんだん、早坂さんが好きになって、
距離を詰めたいと、普通の恋人同士がやることをしてみたいと思うようになった。
そんな時、早坂さんに言われた。
早坂さんは、申し訳ないって顔でいう。
「悪いけど、俺は君のことを最優先に出来ない。いつも俺の中心には仕事があって、将来誰とも家庭を持とうとは思わないんだ」
彼の育った家庭が、両親の折り合いが悪く、多分、この先どんなことがあっても、相手を幸せにする自信がない。
だから彼は、私が一緒にいると、私まで不幸になると言った。