クラスゲーム
バンッ!!

そこに汗だくの賢斗が現れた。

「あら、なんで屋上に?」

「愛理を探してたんだ…。良かった、ここにいて。朝はその、すまなかった。」

賢斗が謝ってる?

珍しい…。

「ふふっ!賢斗が謝るところ写真撮っちゃお!貴重。」

そう言ってカシャッと音を立てて撮る。

「テメ、ふざけんじゃねえ、こんな時に。真剣なんだぞ。」

「こんな時だから、だよ。謝らなくていいって。私も悪かったんだし。」


普段なら賢斗とこんな会話することもなかっただろう。

いつも喧嘩腰で喋ってたから。
< 103 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop