クラスゲーム
でもその手にはなにも握られてはいない。

「おらぁ!!」

いきなり走ってきて殴りかかろうとする。

「いったっ!!」

口から血が流れる。

こうなったら…。

「ごめん。」

そう言って心臓があると思われる場所にノコギリを突き刺した。


「っかはっ…。ふざけんな…」

それだけ言うと池田くんはその場に倒れた。

こうするしかないの。

誰だって殺されたくない…。

まるでまだ私を見ているように池田くんの死体の目がこっちを捉えている。

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