クラスゲーム

ヒュー…。

突然テレビの画面が切り替わったかのように目の前の風景が変わった。


ここ…、スーパー??

あ、賢斗にメールしなきゃ。

「スーパーにいるよ、賢斗は?」

送るとすぐ返事が返ってきた。

どんな速さで打ってるのよ!

「俺はスーパーの横の本屋!近いな。今から行く。」


そのメールを読んでる間に賢斗はきた。

「近くてよかったぜ。まず何か武器でも探そう。」


それに声を出さずこくりと小さく頷いた。

私たちはスーパーの中にあるナイフを2つ持ち出した。


「万が一やられそうになったらこれでやろう。」

そう言う賢斗の手は震えている。


賢斗も私も人を殺したことがある。


でもだからって人を殺すのが怖くない訳じゃないし罪悪感でいっぱいになる。
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