クラスゲーム
その時だった。笹川君がこちらを振り返ったのは。

「おまっ、何してんだよ!」


賢斗が焦って私のスマホをつかんで電源を切る。


笹川君は光に気付いたのか辺りを首を傾げながら見渡す。


「ご、ごめん…。」

静かに謝るけどそれもしーっと言われる。


確かにこの状況で物音やしゃべり声が聞こえるのはまずい。


「あ〜…あ〜…。」

妙な唸り声をあげながらこっちに近づいてきた。



やっぱり見つかってたんだ!!!


笹川君は狂ってる。


こんなゲームさせられて精神がおかしくなったのだろう。
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