クラスゲーム
「おっ、お前今の反則だろーが!」


「違います。負けたからってそんな怒ってどーすんのよ。賢斗は私には絶対に勝てないよ。」



そう言って自慢げにピースしてみせる。



顔を歪めた賢斗はそうとう悔しいのだろう。

そのあとも1人で必死に練習していた。


まだゲームで夢中になれるなんてなんかいいな…子供っぽいというかかわいい。



その時。
















【ガチャ……】







いつもより静かなドアを開ける音が聞こえた。



気づかなかった。

そういえばもうお母さんが帰ってくる時間になっていた。
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