クラスゲーム
「けっ…賢斗!待って。」



私が下に行くよりも早く賢斗は階段を駆け下りて行った。


何をするつもりなの?


慌ててそのあとを追いかけるけど真実は聞きたくない…。


でも聞かないとダメなんだよね。


「おばさん、お邪魔させてもらってる。昨日の続き、聞かせてくれ。」


賢斗はそう言うと真剣な表情で一歩二歩とお母さんに近づいていく。


それに合わせて少しずつ後退していくお母さん。


見るに耐えなかった。
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