クラスゲーム
「お前も変わったな…。愛理を助けてもらったことは感謝するぜ。でもこれからは俺が守るからな。」



そう言うと私の手を引いて反対方向へと歩き出した。



「へっ、勝手にしろ。」


そのままあらんがそこで待機するのかどう動くのかは気になったけど前を向いて賢斗のいく方向にそのままついていった。



無言…はきつい!


でもなんて言葉かけていいのかもわからない。


「あー、賢斗はなんで、私の、場所分かったの?」


あちゃー。

今のは緊張しすぎて声が上ずった。

話しかけないほうがよかったかな?

なんて思いながら不安げに横にいる賢斗を見上げるとこちらを見ようともしない。


「ちょっと聞いてる?!」

そう言って賢斗のまえに出る。


「お前さ、誰にもあんなことするわけ?拒否ろうともせずによ。ありえねーわ。いくら理由がそうであっても他の男にあんな…。」














怒られてるの?

それとも……照れてる?焼きもち?



どっちかなんて賢斗本人にしかわかんないけど私が無防備だったっていうのもあるから一応謝っとこ。


「ごめん、でも私はほんとに賢斗しか見てないから。」


そう言うと髪の毛を急にくしゃくしゃにし始めた。

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