クラスゲーム
「会うことはできるわ…。私を殺したら次のミッションが待ってる。そのミッションは私は経験したことがないからわかんないけど、上の組織の人達がなにかしてくるはず。」


人達って、やっぱり複数なんだ…。


「愛理のお母さんを殺さないと先には進めないのか…?他の方法があるんじゃないのか?」


たかしはメモをとりながら独り言のようにぶつぶつ呟いている。


「それは…ないわね。私を殺さないと何も進まないの。ごめんね、みんなこんなことに巻き込んで。」



お母さん…。

涙で視界がふにゃふにゃになって周りがぼやける。


どうしたらいいの?


「んじゃ悪りぃが死んでもらうことになるぜ?」


そう言って立ち上がった大きな体…あらん。

「お前!!簡単にそんなこと言うんじゃねぇ!愛理のお母さんなんだぞ!」


それを蹴って前にでる賢斗。


このままじゃ何も進まない。

また喧嘩になるだけじゃん。



お母さんは何かを決意したようにゆっくり立ち上がった。


その瞬間、キッチンにあった包丁でお腹を貫いたのだ。
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