クラスゲーム
あまりに一瞬の出来事で、信じられなくて涙も出ない。


ただただ全身が震えてこの光景が嘘なのか本当なのかもわからなくなる。


隣で心愛の絶叫を聞きながら意識を失い、その場で崩れ落ちた。













「愛理!大丈夫かよ?!」

ここは?

目を開けると病院の中で横になっていた。

点滴がつけられていて着替えもしてある。その横に賢斗が心配そうに覗き込んでいる。



「あっ…お母さんは?!」

がっと布団を押しのけて起き上がると賢斗は首を横に振った。










嘘でしょ…。

なんで、他に方法があったかもしれないじゃん!!


「お前も精神が疲れきってるって。しっかり休め…。俺がそばにいるからよ。」


そう言って手を握ってくれる。
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