クラスゲーム

賢斗も納得してくれたのか渋々手を動かしてあちこち調べている。


でもさ、本物の心臓なんて見たことないのにわかるのかな?


わかるか。


1人で自分の言ったことに対してツッコミをいれる。


「ここにはないな…次行くぞ。」


そう言ってたかしがドアに手をかけたとき、それは聞こえた。



























「あ…ゔぁ…。俺ばごんなごと…じたい…わけじゃ…だい…。」




だめだ。


そう判断した私たちは廊下に出るのをやめてドアに耳を当てて様子を伺った。


5人の中の誰かがいるのだろう。


まあ声を出してくれた方がどこにいるのかわかってこちらとしれはありがたいけどね、


さすがにクラスメイトが血だらけで苦しんでる姿を見るのは嫌だ。


「男の声だな……。」


小さい声で賢斗が呟く。







「あ、誰か……いる…。」





そう言って低い声と足音がこっちに近づいてきたのだ。



「まずい、準備室に逃げるぞ。」




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