クラスゲーム
向こうに向かって近くから足音も声も聞こえないから少し安心することができた。



「でもさ、東棟の方に行ったよね?あらん達がいるじゃん。大丈夫かな。」


ボソッと呟いたのに対して横で賢斗の眉間にしわが寄るのがわかる。


あらんのこと心配したからかな?

でも心配するのは当たり前だし普通だよね?


「そうだな……でも、あらんがいるしちゃんとうまくやろだろう。じゃ、次の部屋に行くぞ。」


たかしはそこまで心配してないのか焦る様子もない。



「この部屋……物少ないね。1人で調べれそうだよ。」


見渡すけどあるのは机と椅子くらい。


広すぎて入ったこともない部屋だった。


「じゃあここは俺が調べる。賢斗と愛理は隣の美術室調べといてくれ。終わったら合流しよう。」


自分がやるって、いかにもたかしらしい。


でも美術室に行くには笹川君から追いかけられていたときみたいにガラス張りになってるからまたかがんで移動する必要があるのだ。



「賢斗、ここははっていこう。窓から見えるから。」


賢斗を先頭にはって進む。

私が前じゃスカートの中からパンツ見えるかもしれないしね。



まーこんな状況でそんなこと気にするのもなんだけどさすがにそれは嫌よね。
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