クラスゲーム
「足音がしたから隠れただけだ。こんな時にいちゃついてどうするんだよ。勘違いしてんじゃねぇ。」


賢斗はそう言うとさっきの続きを探し始めた。


まあ、あってるんだけどさ、私もそう思ってるけど……


なんか


冷たくない?そこまでいう必要ないじゃない。


でも気にしてるのは勿論私だけでたかしも賢斗に調べてない場所を聞いて黙々と探している。


「なに突っ立ってるんだ?こっちの棚を探してくれ。」


たかしが私の隣にある小さな棚を指差す。


こんなとこにないよね。


そう思いながらも1段ずつ丁寧に物をどかしながら調べていく。


「なにこれ ………。」


3段目に[つ]と1文字だけ書かれた小さい紙が入っていた。
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