クラスゲーム
別に心臓が見つかればそんなことどーだっていいんだけどさ。


そんなつまんないことを考えながら新聞をよけて心臓やあの紙があるか探す。


紙があるかどうかなんれわからないけどね。


もしかしたらただの落書きだった可能性だってあるわけで。


あの一枚だけかもしれないんだから…。


そう思いながら書道部の子達が書いたと思われるものを一枚ずつめくって確認しているとそれはあった。


[と]と書かれた小さな紙…。


つ、と。


まだ2文字じゃ何がなんだか全く理解できないよ。


こんなゲームみたいな…、やっぱりただあの男は楽しんでやってるだけなのかな?


「おい、またあったのかよ?んー、まだまだわかんねぇな。」


賢斗はそれだけ言うと携帯電話で黒板の上についている時計を照らした。


その光景を見た3人は固まってしまった。


光に照らされて浮かび上がったのは1時30分を指した針。


1時を過ぎていたのだ。


「おいおい、クラスゲームの時とは違うのか?いつまでなんだ?」


たかしも驚いたようでオロオロしている。


そんなこと言われても正解の答えなんて私も賢斗も持ち合わせていない。

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