クラスゲーム
「ああ、だったらなんだ?」


そう聞いても何も言わずお母さんを眺める良太。


本当に何を考えてるのか分からないよ。


「じゃあ愛理、お父さんが帰ってくるまで今日から良太君の家で一緒に暮らさせてもらうことになったから。」


そんな…、急にそんなこと言われても困るよ!


友達も呼べないし、気使うじゃん。良太のお母さんは優しいけどさ……。


「そういう事だから…。」


なぜか私にではなくて賢斗の方を見てそう言い放った。


それから私は荷物をまとめるために家に戻った。















「木原君には愛理を渡さないよ。僕が何年愛理を好きだったか。気持ちは勝ってるから。」


「ああ?お前の事なんて愛理は好きになんねーよ。」






私が帰った後こんな会話が繰り広げられてるとも知らず荷物を持って家を出た。
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