クラスゲーム
「お邪魔しま〜す。」


大きな家のドアを開けるとびっくりするくらい大きな玄関に出迎えられる。


「相変わらず…綺麗だな。」


良太の家はお金持ちで家の外見も内面もいかにも豪華で正直、普通の暮らしの私には合わない。


「あ、愛理きたのか。」


中から良太が出てくる。


「うん、お父さんが帰ってくるまでよろしく。おばさんは?」


「今日は9時に帰ってくるよ。」


そっか…、良太の家も共働きで夜になる2人とも帰ってくる。


お父さんもお母さんも昔から私によくしてくれてすごく優しい。


「まあ中入りなよ。久しぶりだろ?」


そう言って中に入れてくれる。


「それで聞きたいんだけど、殺されるってなに?それだけ教えてほしい。愛理を危険な目には合わせられないよ。」


心配してくれるのはありがたいけどこればっかりは言ってもわかんないんじゃないかな。


だってこんな人数でも、こんなにみんなが死んでも良太もおかしいって気付いてないんだから。


「多分、良太はわかんない。私のクラスの子しかわからないんだよ。」



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