クラスゲーム
「どういうこと?俺はまあまあ賢いんだ。自分で言うのもなんだけどさ。だから相談してくれよ、できる限りの事はするから。」


んー…頭がいいのは知ってるけどそういう問題じゃないよ。


でも相談くらいしてもいいよね?


それから長い時間をかけて丁寧にクラスゲームの話と今まで起きたことをすべて話した。


茶化すこともなくメモを取りながら真剣に聞いてくれた。


「まさか…、だってクラスメイトが少なくなってることに気付かないなんて。でも俺も変に思わなかったしな…。なんだ?そのゲームの呪いかなんかなのか?」


「うーん、私にはわかんないけど多分そんなんじゃん?あ、良太。明日学校でしょ?私は今日生き残れるかわからないけど、明日の学校で私のクラスにきてみてよ。」


「ああ、そうしたら人数に気付くかもしれないしな。でもそんなこと本当におきるのか?俺がいたら愛理を守ってやれたのによ。」


「でも、賢斗もいるし、あらんもなんだかんだ助けてくれるから大丈夫だよ。なんとかして生きのこる。」


「あらんって、谷か?あんな危険なヤツ大丈夫なのか?お前な、木原に谷に、危険なヤツとつるみすぎだろ。」


良太は知らない。


本当の賢斗とあらんの姿を。


2人とも似てるよ、好きな人や、いざとなったら仲間をちゃんと助けてくれるし、口下手だから素直に伝えられないけど本当は優しくていいヤツなんだよ。


「大丈夫だってば、2人とも助けてくれるよいつも。まあいつもあの2人は対立してるけどね。」


「まあそうだろうな。あ、テレビでも見ててよ。ご飯作るから。」


そう言ってキッチンへ行った。


そっか、もうそんな時間なんだ。


またあの恐怖を味わう時間が迫っている。


しかもクラスゲームの時は1時間だけで済んだのに、今度は結構時間が過ぎてる。

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