クラスゲーム
「できたよ、味は合うかわかんないけど。」


目の前には豪華な料理がずらっと並んでいる。


こんな量2人で食べきれると思って作ったのかわからないけど……


「ありがと!いただきます。」


丁寧に両手を合わせて口に料理を運ぶ。


「うん!おいしいじゃん!さすが良太!パティシエになりたいって言ってたもんね!」


「ああ。良かった、美味しくなかったらどうしようかと思ったよ。」


良太って冷たいわけでもなくあったかくもない。

冷静でお兄さんみたいだよやっぱり。


昔はもっと甘えたでぬいぐるみを抱っこして寝てて…私の方が強かったのに。


でもパティシエを目指してるとこだけは昔からずっと変わらない。


「ね、あのゲームないの?小さい頃してたやつ、サッカーの!」


「もう譲ったよ、あんな幼いのもうしないよ。」


んー…ほんとに会話が弾まないんだよなぁ。





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