クラスゲーム
「死んだはずなのに自由に動けるんだよ。でもクラスゲームやってる人にしか見えないらしい。それで大事なことを伝えに来た。」


えっ!


それって私じゃないとダメなの?


難しい話だったら私なんかより絶対たかしに話したほうがいいのになぁ。


「それで?私が理解しやすいように短くしてよね。」


「相変わらずだな…。俺は昨日追われたんだ。それで最後は追いつかれて殺されたけど気づいたことがあった。あいつらの足の速さは2倍くらいになっている。」


は?


「2倍?」


「ああ。足の遅い奴もいたのにすごいスピードで追っかけてきた。だから逃げるよりは隠れるほうがいいと思う。それとあいつらはあの男が操っている。俺たちを見つけたら目の横についてある機械が反応して赤のランプが一瞬光るんだよ。それが光ると俺たちを追いかけてくるようになってるんだ。多分監視カメラみたいなのがついてて男が見てるんだと思う。」


あー!!

長い!私がわかりやすいように短くって言ったばっかりでこれ?!


「要するに、見つかったらランプが光る。それが見えたら隠れるってことね?」


「ああ。俺の分まで絶対生き残れよな。」




< 263 / 301 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop