クラスゲーム
「ちょっと待って!なんで私に話したの?たかしとかのほうがみんなに分かりやすく説明してくれると思うけど?」


「だってたかしに言ったら必要以上に悩むだろ?小田切がちょうどいんだって!」


なにそれ!


私はあまりなにも考えてないって言いたいわけ?!


「でもありがと、頑張るよ…こんなゲーム終わらすから。でも最後に聞かせて。あんた、どこまで調べたの?」


これを聞いとかないとまた同じ部屋を調べることになったら時間の無駄になるから。


「俺と大樹は効率が悪くならないように一階と二階に分かれて調べた。俺は一階の多目的室まで調べた。あとはよろしく。」


それだけ言うとニコッと笑って有村くんは消えた。


効率がいいって……そうなのかな?


不思議と有村くんに恐怖は覚えなかった。


でも1人であの暗い校舎の中を探すって?


無理無理無理!!!


有村くんの死は分かったけどまさか他の子も死んだりしてないよね?


人の数は減れば減るほど誰かが見つかる確率も少なくなるけどそれ以上に心臓を見つけれる確率も少なくなる。


だからってわけじゃないけどやっぱりクラスメイトが死ぬのは嫌。



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