クラスゲーム
「これはあくまでも俺の想像だけど、多分3時に終わったと思うんだ。だからそれまでみんな必死に探してくれ。それと文字が書かれた紙があるからそれは持っててくれ。」


3時に終わったんだ。


やっぱりたかしなら知ってると思ったけど、私からも言わなきゃいけないことがある。


みんな信じてくれるかわからないけど。


それから有村君が話したことを簡単にみんなに話すけどどうも納得してない様子で……


まあ、死んだ有村君がまず部屋に来ること自体信じれないよね。


「へっ…そんなの本当かわからねぇじゃねぇかよ。俺は邪魔くせーから今日は1人で探す。」


そう言ってあらんは圏外のスマホをいじりながら中に入っていった。


「俺たちも行こうぜ、時間無駄にしたくねーしな。今日は組み合わせどうするんだ?」


「んー。俺と心愛と賢斗、愛理と夏菜と大樹でどうだ?」


まあ、そうなるよね。


「おっけ、じゃああんた達は昨日も2人芸術棟だったんだから行ってよね。私は有村君が調べれてない西棟を調べてから東棟に行くわ。」


勝手に決めても誰も怒らず校舎に入ってすぐに別れた。


「ねえ、西棟の二階って逃げ場少ないよね?」


「うん、早く終わらそう。間宮君は?どこまで調べたの?」


「一階は全て調べた。」


本当に必要なことしか喋らないんだ……。


まあ別に困ることでもないんだけどね、しゃべりごえはない方が見つかりにくいから。
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