クラスゲーム
「私ね、実は愛理に憧れてたんだ。きれいでスタイルも良くて、自分の言いたいことハッキリ言える。私とは真反対だから。だから話せて嬉しかった。」


そんなこと思ってくれてたんだ。


まあ確かに言いたいこと言えるっていうのは私と夏菜じゃ真反対かもだけどね。


「ありがとう。そんなこと言われたら照れるって!探そ!」


女の子にこんな直接言われるのは初めてで私らしくなくて嫌だ。


だから昨日も笑ってたのか。


「だけど……いいの?心愛はすごい男好きというか…、本気で木原君を狙ってると思うよ?木原君なら大丈夫だと思うけど……その。」


んー、ぐずぐずしてるところは好きじゃないよ。


まあ心配してくれてるのはわかったし、だいたい、心愛は賢斗の嫌いなタイプだから一応大丈夫だとは思うんだけど。


「大丈夫、それよりどうする?私はこの有村君の続き探して西棟が終わったら東棟に行くから、夏菜たちは先に行って昨日の続きから調べといてくれない?」


1人で探すのは怖いけどやっぱり固まってたら巻き添えでみんなやられる可能性もなくはないわけだし。

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